2019年2月、株式会社アニエラは「オシャレに楽しむアニメ服」をコンセプトにしたアパレルブランド『ANIERA MODE(アニエラモード)』の立ち上げを発表しました。
本連載は、アニエラがストリートブランドの立ち上げという新しい領域へ挑戦する中で、日々何を想い、どう行動しているのか、そんな想いや物語を届ける連載にしていきたいと思っています。
毎週、火曜日の更新となります。
ご興味ある方は、ぜひ、毎週覗きに来てください。
みなさん、こんにちは。
アニエラ代表のコバヤシリョウです。
みなさんは、その昔「Samurai magazine(サムライマガジン)」という雑誌があったことをご存知でしょうか。残念ながら、2014年現在は休刊となってしまったのですが、僕が高校生の時は毎月買っていた必読雑誌でした。
Samurai magazine(サムライマガジン)はインフォレスト社が発売していた男性向けファッション雑誌。毎月6日発売であった。
10代後半~20代前半の男性を対象とし、ストリート系のファッションを主に提案した。休刊時点での発行部数は20万部。
服、小物以外にも、レゲエ、ヒップホップなどの音楽に関する情報にも強く、ミュージシャンがモデルとして登場する機会も多かった。
2014年、出版元のインフォレストが事業停止となったのち、事業の引き受け先が見つからず休刊となった。引用:Wikipediaより抜粋
地元の服屋さんには目当てのブランドが置いてなくて、電車で1時間かけて、長野市まで友達と服を買いに行き、なけなしのお金でTシャツを1枚だけ買う。
時には無理して、高めのジャケットを買ったりもして、シーズンはほぼ毎日着て学校に行ってました(今考えると洗えよと思うが…笑)
そんな僕の原体験として、好きなブランドの服を着て街に出かける事は、純粋に好きな服を着て出歩く幸福感と、自分のアイデンティティーを人に知ってもらいたいという表現欲求の2つを満たしていたんだと思います。
友達と会って「あ、その服、〇〇の新作じゃん?かっけー」みたいな会話が生まれると、自分の「好き」を共感してもらえたような気がして、嬉しくてニヤニヤが止まらない、そんな体験を何度も経験しました。
こうした体験から、ストリートファッションは、自分のアイデンティティー(自分らしさ、自分の好きなもの)を表現するためにも機能しているのでは?と思うようになりました。
そんな時、ふと思いました。
あれ?なんでアニメに根ざしたストリートブランドってないんだろう?と。
日本のアニメみたいな独自で発展した文化にこそ、そのカルチャーをストリートに落とし込んだブランドがあってもいいはずなのに。
グッズとしての服や、アニメをコンセプトにしたアパレルブランド、ストリートブランドとアニメ作品のコラボは目にする機会が増えました。
だけど、アニメカルチャーに根ざした”ストリートブランド”は、僕が知る限りなかった。
まぁ…そうですよね。
おそらく、今社会を動かしている大人達にとって、オタクは引きこもり気質でファッションには興味がなく、どちらかというと「イケてない」部類の存在として認識されているのではないかと思います。
だから、オタクとファッションって結びつかないのかもしれません。
しかしながら、僕ら世代や、もっと下の世代。
ミレニアル世代やZ世代の子達にとって、アニメやオタクカルチャーは「少数派のイケてない、ファッションに興味のない人達の趣味」という印象はほとんどないと思います。
これも原体験ですが、アニエラに職場体験にきた中学生に「休み時間ってどんな話してるの?やっぱみんなジャンプの話してるの?」って聞いてみたことがあるんですが、ジャンプは全く読んでなくて、みんなアニメかラノベを見てるって言うんですよ。
僕は1985年生まれなのですが、中学校の頃の休み時間といえば、ジャンプの話か新作のゲームの話で持ちきりで、アニメやライトノベルの話をしている人はかなり少数派でした。
今の若い世代の子達は、みんなアニメを見ているのです。
深夜アニメであった「鬼滅の刃」が10日間で劇場復興収益100億を歴代最速で突破したニュースを見ても、その片鱗が覗けるのではないでしょうか。
今の10代、20代の子達にとって、アニメは少数派が嗜むニッチな趣味ではなく、みんなで楽しめる大衆的なカルチャーになりました。
そして、アニメがマスになるにつれ、また、現代の価値観が多様化した世界に置いて「アニメ好き=ファッションに興味がない人」という偏見方程式は通用しなくなっています。
服に対する価値観も人それぞれありますよね。
着れればなんでも良いという人もいれば、機能性重視の人もいると思います。
ただカルチャーを影響を大きく受ける「ストリートファッション」という分野に関して言えば、自分の好きを着たい気持ちだったり、自分らしさや、自分の思想を表現するものではないかと思っています。
だからこそ、私たちは、アニメカルチャーに根ざした「ストリートブランド」を作りたい。
アニメが好き。
ゲームが好き。
日本のポップカルチャーが好き。
そうした「好き」を身に纏って「オシャレを楽しむ」
そんな想いを込めて「ANIERA MODE」というブランドを育てていきたいと考えています。
今まであまり言葉にしていなかったのですが、この連載を通して、ANIERA MODEにかける想いや物語を届けていきたいと思っています。
もし、ANIERA MODE に興味を持ったり、共感してくれる方がいらっしゃいましたら、是非、TwitterとInstagramのフォローをお願いします。
Twitter:@anieramode
Instagram:@anieramode
それでは、また来週お会いしましょう。